引用
忘れないということは、一体何だったのであろうか?それは未練か執着か、あるいは歴史主義の本質は、「忘れない」ために過去をいつでも現在化する認識の科学のことを指すのだろうか?私には、忘れてしまったものが一杯ある。だが、私はそれらを「捨てて来た…
二掛ける二は、ぼくの意志なんかなくたって、やはり四だ。 自分の意志がそんなものであってたまるものか! 『地下室の手記 (新潮文庫)』ドストエフスキー
理由も分からずに押し付けられたものを大人しく受け取って、理由も分からずに生きていくのが、我々生きもののさだめだ。(山月記) 『李陵・山月記 (新潮文庫)』中島敦
一つのことを信ずることが、他を裏切ることだろうということを知らずに、誰が悪について語ることができるものか 『家出のすすめ (角川文庫)』寺山修司