Rゆらぎ

心の操縦術 (PHP文庫)

心の操縦術 (PHP文庫)

抽象度の上限は“空”、下限の端は“矛盾”。空は情報量ゼロに近いが、世界の全情報を潜在的に持っている。情報量はないのに、あらゆる状況に対処できる。これが悟りの境地です。

ゲーデルの“不完全性定理”「ある理論体系は、自分自身に矛盾がないことを、その理論体系のなかでは証明できない」
なぜこの世界の外側に出ていないゲーデルに、そのことが分かったのか?これが自由意志による発想、“神を超える”ということ、「ビッグバンで最初に想定されたことの外側から、何らかの発想がやってくることがありえる」、今までに集められている知識の外側の知識を手に入れるということ、である。人類はそういう能力を授かっている。
抽象化、高い視点を持つ能力、“自由意志発想法”とは、すべての人類の経験的知識の外側から新たな知識を手に入れられる、ということである。自然世界の最適な組み合わせを超越した発想ということである。科学者でも芸術家でもビジネスマンでも。
視点が上がった時の脳の状態の感覚を覚えておくと良い。
それらは脳の言語野及び前頭葉が処理しており、人ほど前頭葉が発達している生物はいない。
はじめて見るイヌをイヌと認識できるのはゲシュタルト能力を利用しているから。認識はゲシュタルト能力がないとできず、認識が起きるのは知識の存在に依る。認識するためには、知識とゲシュタルト能力が必要である。
ゲシュタルト能力を研ぎ澄ませば、情報空間を身体性を持って感じることができる、即ち、臨場感を感じることができる。そのことにより、情報空間に構造物をつくりあげる、即ち、情報空間を操作可能となる。

視点を上げる作業は、記憶からの切り離し。過去の記憶を思い浮かべながら指を左右三回動かし、目で追う。眼球を司る神経に信号が流れると、レム睡眠の逆が起き、過去の記憶が体感から切り離される。五感情報を自由に変える、モーダルチャンネルを操作「情報空間を操作」。

本書は、因を起こす、ではなく、縁を起こして人を動かす技術。縁の方が高抽象度で、シンプル。
Rゆらぎとは、無意識の世界のできごとを、意識に上げながらその無意識の支配する世界に介入する基本的テクニックである。基本、相手の無意識を、言語などを使って、相手の意識に上げる。人の心は臨場感世界の支配者に好意を持つようできており、これをラポールと呼ぶ。
(これ悪用したら洗脳(笑)危ない(笑))