「筋肉」よりも「骨」を使え!

腕力を使って力づくでねじ伏せようとするより、コツ(骨)をつかみ、無駄な力を極力使わないほうがいい結果がだせる
・「尾骨メソッド」
本当に殺される、命を狙われているとなったら動物的な本能で逃げますから、命懸け、本気の動きがでてくると思うんです。その気持ちをどうやって再現するか。尾骨から動物のしっぽが伸びているイメージをして走ると、自分の身体にこんなにすごい力があったんだっていうくらいのパワーがでる。片足立ちでは太いしっぽが天に向かって伸びる状態をイメージすると安定。しっぽは本能的なものとつながっているイメージがすごくあるんです。
・桜井会長の場合、食べない、飲まない、寝ないっていう命にとって危機的な状況に自らを追い込むことで凄まじい能力が引き出されたのではないでしょうか。
・大事なのは、先を占わない気持ちですよ。普通は必ず先を占うんですよ。予測を立てることが人間の習い性。
できるかできないかを判断しようとするからできない。緊急時にはそんなこと言っていられない、判断する間がないから火事場の力が発揮できるということでしょう。
・頭で予期できないことに本能で対応する、そうした方向に身体を導いていくヒントが、古武術の動きのなかにあると思うんです。
・肋骨
あばらを少し意識するだけ、つまり、肋骨が身体の動きにちょっと参加するだけで、腕力だけでは出せないパワーを発揮する、それが体幹の力。
・苦労を知らない人というのは、苦労する場面になってもそれを苦労としない、そういう強さがあったりするんですよ。
・同じ経験をして、それを楽しいと感じられる人は、それを苦労だと思う人よりも、ずっと前向きで得るところも多いんだと思いますよ。
合気道の問題。技をかければだいたい受け取ってくれるのが前提。自分の技がかからないとすごく気まずい雰囲気を出して、相手に受けを取らせようとする指導者が多い。本当は技のかかりにくい人がいても、何とかするところに意味がある。
・頭を錘と思って、のどのあたりにスッと落とすと、内臓が一緒に落ちて、お腹に力が入り安定する(丹田)。頭の重さで背骨に圧がかかり、背骨が自由に動くようになる。
・心だけを切り取って、鍛えたりコントロールしたりしても、地に足のついた成果は得にくい。
・動ける身体がキープでき、磨かれている感覚があるからこそ、ワクワクと楽しみながら好きなことがやれる。
・筋肉の硬化を取って、骨を動かしやすくする。
・頭の中で考え、決めたものに従っているか、自分の感覚から導き出されたものを育てようとするかで、結果は大きく違ってきますよ。
・身体の世界を切り開いていけばいくほど、目の前に信じられないようなすごい世界が現れてくる。
・うまく動けない時=身体が嫌がっている。嫌だからやらないという、とても単純なことなのに、いまの人はそういう感覚を曖昧なものだと遠ざけ、頭で無理やり頑張って生きようとするわけです。
・ちゃんと教えられない人にとっては、マニュアル化された教本が必要なんですよ。科学的に見えれば何とか体裁がつくというのが、現代の指導者の大方の本音でしょう。
・骨ストレッチ
親指はブレーキ、小指はアクセル。親指と小指をつなげると力が中和され、末端の刺激が体幹部に伝わりやすくなると思うんです。結果身体がほぐれ、可動域がアップする。
・鎖骨を使えるようにするには烏口突起をほぐす。ここの硬化が取れるだけでも、鎖骨が自由になり、肩甲骨・体幹が動き出す。
・骨を意識すれば筋肉が動く、身体が動く。団扇で言えば、柄(骨)を動かせば扇(筋肉)は楽に動く。しかし大抵の人は柄を動かさず、扇を分厚くしたり直接動かそうとしている。