表皮ブドウ球菌とビフィズス菌

 

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる (集英社新書)

 

 

 

■腸内人体常在菌を育てる

ビフィズス菌

ヨーグルトのビフィズス菌はまた種類が違うが、活性化に役立つ。

食物繊維を多く含む食品=海藻類、根菜やいもや豆を含む野菜類など。穀類も多い。

食物繊維とは、植物細胞の壁をつくるセルロースなどの物質の総称。ペクチンやマンナンなどもその一種とみなす場合も。腸のぜん動運動を促進させる。オリゴ糖を一緒にとるとよい。

野菜が体にいいのは、ビタミンなどの栄養面だけでなく、有益菌を育てる環境づくりの面も。

 

■皮膚常在菌

表皮ブドウ球菌が大切!

常在菌からみれば、せっけんで洗うのはアポクリン腺ある辺りで充分。それ以上は本来は洗いすぎであり、風呂も30分以上は入りすぎ。

表情とは、相手に自分の心を伝えるものだ。つまり、顔と手は心の窓口でもある。だから、顔や手の手入れをし、表皮ブドウ球菌の育ったしっとりした肌を保つことは、心のケアにも通じているのかもしれない。

 

■育菌

紫外線避ける

身体を適温に保つ

熟睡(午後十時~午前二時、肌の新陳代謝に必要な成長ホルモンが活発に分泌される。)

普段から、腸内、皮膚の常在菌のバランスを整えておくと、バリア機能が高まり、免疫系も強くなる。そうなれば、多少のストレスには負けない胃腸と皮膚になっていく。

理想の睡眠は、夜十時には寝てしまうことだが、現代生活ではなかなか難しいと思う。時間はずれても、熟睡できることが一番であろう。そのためには、朝、昼、よく身体を動かし、血行をよくして汗をかいておく。やはり、ここでも常在菌の好きなことをしていれば、必然的に身体はうまくいくという結論なのである。