陰陽師 10

 

陰陽師 10 (ジェッツコミックス)

陰陽師 10 (ジェッツコミックス)

 

秘儀など知らなくても 成る者は成る

光々しい 本物の人(マン)・・・

この男の純粋さは 天からの賜物(ギフト)だ

純粋な心身の健康さは 音色に顕らかに現れる

どんなに この男の存在に 助けられる者がいることか

 

それよりも 浄蔵どの

伊勢と白山は 同じ子午線上にありますな

あれは何故でしょうか?

しかも・・・

倭姫が異次元に対して張った結界・・・・・・

あれは・・・ 海人(あま)族に伝えられる目無籠(まなしかたま)

そなた 命が惜しくはないのか?

 

次元が上がれば 四次元界の罔両(もうりょう)は 見えなくなる

 

無知であるがゆえに 神聖なる言葉を あやまって使う者たちを 私は許そう

いくつもの次元(デイメンション)からの合体によって 人は存在している

それは あるルートでは 鏡に

別のルートでは 言霊に 変換された

 

陰陽師とは 仰いで天の文(あや)を観 伏して地の理を察し

そのゆえに 幽明(冥土とこの世)の根拠を知り看破するものです

 

おれの準備は整った そのためにつくりかえられた