街場の平成論

 

昭和天皇崩御のときの、日本総右へならえと、ビデオ屋での待ち行列という二つの相矛盾する行動は、「イエ」の価値観と「消費者」の価値観が交錯した風景でもあったのだ。

 

「生成中の国家」とは、「内的共存」から「外的共存」への変換運動のことである。

運動としての国家がある種の均衡に達し、一定の静止状態(ステート)に入ると、国家は「強大な機械」に変貌する。「社会的自発性」を吸収もしくは抹消する装置として現象しだす。