まずは親を超えなさい!

まずは親を超えなさい!

まずは親を超えなさい!

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◾「あなたの脳」も「親をはじめとする他人」もすべて、「過去のあなたにとって重要だと思われる情報」しか見えていない。つまり、多くの人が「過去を前提とした現在」にしか生きていない。
◾自分の意思で成長や成功を遠ざけているわけではなく、あなたという人間について語る周囲の人々によって、いつのまにかそうさせられてしまっている。
◾臨場感による最新の定義でいえば、臨場感が物理的現実世界に100%あるときのみが変性意識でない状態。変性意識でない状態の人は、お釈迦様だけ。
◾RAS(網様体賦活系)=人の脳の活性化ネットワークのことで、毎秒、毎秒五感に入ってくる大量のメッセージの中のどれを意識するかを決定する役割。受け取る情報のフィルター、情報の取捨選択を行う。
◾私たちの脳がRASによるフィルターを通して現実世界を認識している限り、その認識にはスコトーマがあり、現実世界をそのまま認識している人は一人もいない。だから、目の前にあるものが見えなかったり、ないものが見えたり、ということが起こる。人間のリアリティーは、過去の記憶によって成り立っている。
昨日までの記憶は人によって全然違う。つまり、人はそれぞれスコトーマとRASを持ち、その結果として同じ物理世界を見ている他人は誰もいない。だから自我が生まれ、自我というのは、宇宙に対して何が重要で何が重要でないかを評価する、ある種の評価関数。
悟った人はRASとスコトーマが無いため、すべての物事を平等に重要と感じる。目の前のコーヒーカップとお母さんと、どちらも同じように重要。その徹底的に極端な例が、本当のお釈迦様。ということは、ふつうに生きている人は全員、RASとスコトーマがあり、物理的現実世界を見ておらず、変性意識の状態にあるということ。
◾『マトリックス』指先や目から入ってくる電気的、化学的な神経情報をすべて脳幹にさしたインターフェースが代わりにつくって、脳に渡してくれるという設定。目や指からくる情報を認識するのではなく、あたかもそれが行われているかのように外部コンピューターが情報を生成し、その情報を脳に渡してしまうと、それが目の前の現実世界になる。
認知科学においての現実世界やリアリティーの定義=いま本人にとって臨場感のある世界。脳幹的には現在ホメオスタシスを築いている相手、映画を見ている時は映画の世界、本を読んでいるときは本の世界が現実世界。
◾感覚器を通した瞬間に、一度情報化され、それがRASのフィルターを含めて脳を通り、情報を思いっきり変えてしまう。まさに『マトリックス』の世界と同じことが、普段の私たちの中で起こっている。
◾バーチャル·リアリティーが近づこうとした物理的現実世界、リアル·ワールドは存在しなかった。リアリティーとは物理的現実世界ではない。認知科学の誕生により、物理的現実世界にリアリティーを持てる人はお釈迦様以外になく、実際、誰にも同じに見える物理的現実世界はないということが理解されるようになった。
◾私たちの自我の行動を制約しているものは情動記憶。殆どの人は、良い結果を生み出すことを妨げるようなハビットとアティテュードを驚くほど沢山持っているといえる。真に有能な人物になることを邪魔する情動記憶がマインドに根付いている。3~5歳の時に爆発的に誉められたり叱られたりした記憶、あるいは痛いとか苦いとか体感した記憶などが情動記憶として残るケースが相当に多い。未来に対する臨場感を圧倒的に高め、過去のネガティブな情動記憶を一気に関係ないものにしてしまえばよい。ポジティブな未来の記憶をつくる。
◾誰の意見を聞くか。誰があなたのセルフ·イメージとあなたの限界をつくっているのか。あなたのセルフ·イメージは、あなたの過去のパフォーマンスに対する他人の評価によってできており、未来の可能性に対する評価ではない。
◾あなたに何かをいう相手は、現在までのあなたの過去に基づいて話をしているのであり、決してあなたの未来のことを知って話しているわけではない。
◾自分が向かう方向と一致しない他人の言葉は、きっぱりと拒絶。自らのリアリティーは、自分自身でつくるのです。
◾生物は、アウェイでは抽象度の低い、本能的な判断を行い、すばやく行動を起こせるようつくられており(抽象思考ができなくなる)、また、ホームにいるときに徹底的に練習したことしかできない。
◾have to「しなくてはならない」「するべきだ」と感じているとき=コンフォート·ゾーンから外れているとき。コンフォート·ゾーンを広げ、自分に高い基準があるときは、あなたにとってすべてがwant to「そうしよう」「やってみたい」事柄になる。
コンフォート·ゾーンを継続的に広げる➡️常にクリエイティブに物事を考えられるようになり、リラックスして自由な動きができるようになる。
◾高いゴールを設定すればするほど、ゴールに向かって進もうとする、より大きなエネルギーが生まれる。
ゴール達成にはエネルギーだけでなく、アイデア、創造性も必要。人が創造性を発揮するのは混乱と無秩序の中にいる時であり、その為に意図的に今の現状を一度壊すという方法がある。
ゴール設定によって、混乱を引き起こし、秩序を回復するためのエネルギーと創造性を生みだすのです。
現状の壊し方=現状のゲシュタルトにゴールのゲシュタルトを投げ込むだけ。
◾現状を「これはまずいな」と認識し、無意識のレベルで新しいコンフォート·ゾーンの秩序を回復しようとする。このマインドの仕組みを利用するためには、未来のゴールに対する強固なイメージをつくること。イメージの強さがマインドに方向性を選択させる。
◾より高いゴールを設定することで、現状の資質や経験、知識をはるかに超える大きな成功をつかむことができる。今までの考え方を捨てるからこそ、ゴールから秩序を再構築するための意欲が放出される。その結果、新しいスキルの習得、現状のコンフォート·ゾーンの外に人脈を求める等、無意識のレベルで今までと違った行動を起こし始める。
◾現状の内側にゴールを設定してしまうと、自分のスコトーマを更に強めてしまい、何もしないより悪い結果を生み出してしまう。ためらわずゴールを見直すこと。
◾現状のセルフ·イメージ、セルフ·エスティーム、他人が自分についていうことを超えた所にゴールを設定。現状の自分とは異なる自分を想定し、はるかに高いゴールをつくり、それを疑うことなくリアリティーを構築、それが人間の可能性を最大限に引き出す成功への早道。
◾すべては心の中のイメージとして始まって、それが現実世界に広がる。
◾現在の思考が未来を決定する。今考えていることがその人のムードをつくり、そのムードによって環境が整い、リアリティーが出来上がる。
◾まずゴールがあって、そこから認識が生まれる。ゴールを設定すると、達成の仕方は後からわかる。
◾ゴールに基づいた新しいコンフォート·ゾーンにいることによって、「ねばならない」をせず、「したいこと」をすることができる。「ねばならないもの」がある=コンフォート·ゾーン外。「したいこと」をすべき。ただし自己責任。
◾ドリーム·キラーたちの言葉に耳を傾けてはいけません。彼らの言葉を受け入れずにいる方法は、あなたの気持ち次第。素晴らしいと賞賛を受けたときもへりくだる習慣を捨てましょう。素直に「ありがとうございます」。
◾子供のセルフ·エスティーム(自尊心)の育て方。「今日は、何かをいいことあった?」「明日、楽しみにしていることは何?」と毎日やさしく問いかける。ポジティブなものの見方と明日への期待感、情動記憶へポジティブな刷り込みがなされ、自然にセルフ·エスティームの高い思考が身に付く。
◾過去の成功体験により将来の成功体験を色づけし、未来の情動記憶をつくっていく。可能性は無限に広がり、幸運は偶然ではなく、人生は意識的に発展させるもの。セルフ·エスティームとエフィカシーが高まれば、ゴールの世界のリアリティーも強まり、マインドも変わっていく。
◾ゴールを達成したセルフ·イメージの世界の記憶を、自分の過去の記憶を合成してつくると、リアリティーが増していく。
◾言葉のイメージ喚起力を利用する最も有効な方法は、アファメーション。自分でそれを書いて、毎日、読むことです。短期的には望みの結果に直結した行動をとるためのツール。毎日の実践は、未来の自分のあるべき姿の、言語を使ったリハーサル。やがて読むたびに、ゴールの世界の自分の姿をありありと思い浮かべるようになる(人には秘密に!)。
◾ゴール設定の更新を続けていくと、今までスコトーマによって見ることのできなかった本当のゴールの存在が見えてくる。それはあなたが本当に求めている何かであり、あなた自身か知りえなかった何か。