努力はいらない!「夢」実現脳の作り方

◾あなたの夢がかなえられるかどうかは、コンフォート·ゾーンをどのように設定するかにかかっている。コンフォート·ゾーンをあるべき所にちゃんと設定し、その中にゴールへ向かう道筋をつくることができれば、あとは、皆さんの無意識が勝手にその達成に必要なことをしてくれる。だから、努力はいらない。
◾仏教「宇宙は瞬間瞬間(刹那)で新たに生み出される離散的な存在」。今の一瞬が一瞬で消滅するのと同時に、一瞬にして次の瞬間が生み出される、という考え方。明らかに、時間は未来から生成し、過去に流れる、という解釈。現代のキリスト教に端を発する西洋哲学の最先端分野である分析哲学もまた、同様な時間観念に基づいて論じられている。
ホメオスタシスの対象となる環境が情報空間にある場合=その働きは「心」、物理空間にある場合=「脳」。両者はじつは同じもの。
◾私という存在を決めているものは、結局のところ、どれも「他者との関係」にまつわる情報であって、自分自身ではない。つまり、自我というのは、すべて他者との関係によって定義されるもの。「他人や社会からは、自分はこのように見えているはずだ」と、あなたが勝手に思っているだけのもの。他人の目から作られた自分を、本当の自分自身の姿と思い込んでいる。それらは単にあなたがそのように認識している情報に過ぎず、本当の自分などではない。情報は書き換えればいい。
◾私たちが「自分」だと頑なに思い込んでいるのは、情報の状態に過ぎない。いわば、書き換え可能なハードディスクの中身のようなもの。
◾リラックスして、体を徹底的にゆるめたときに、初めて物理空間の臨場感を離れて、抽象空間の臨場感を上げることができる。その手段として、西洋でも東洋でも昔から行われてきたのが、呼吸法。
◾とにかく「吐きながら、ゆるめる」これだけを押さえてください。
◾人間は通常、息を吸うときに自然に筋肉が弛緩し、吐くときに緊張しやすくなっている。逆腹式呼吸は、息を吐くときに意識して体をゆるめることで、リラックス状態を作っていく。
◾「ゴールそのもの」に対してではなくて、「ゴールに向かっていく自分の姿」のイメージに強い臨場感をもつべき。
◾コンフォート·ゾーンを意識的にズラすという手法によって、とりあえず暫定的なものであったとしても、夢を叶えるという成功体験をえることができるはず。しかし、真に大事なことは、そのプロセスの中にある。それは、コンフォート·ゾーンを動かすことを繰り返す中で、自分が本当に自由になり、幸せになれる夢を発見するということに他ならない。そもそも、本当に自由な人のゴールというのは、そう簡単には見えないはず。
◾安易に他人のいうことを聞いてはいけない。基本的には、自分自身のいうことにだけ、耳を傾けるべき。いちばん重要なことは、本当に心の底から「やりたい」と思うこと、「こうありたい」と願う目標に向かって、24時間、朝から番まで自分の自己評価を高く維持するように努めること。
◾国家権力にとって、市民の自己評価を下げるというのは、昔から組み入れられている、古い習わし。
◾やりたいことをやるのに、がんばっているようじゃいけない。努力しちゃダメ。「今日これしなきゃ、明日あれしなきゃ」という努力の前に、目標に向かって高い自己イメージをもつのが先。とにかく徹底的に高い自己イメージをもつのが先。そして、そのイメージに慣れ親しむこと。
コンフォート·ゾーンのど真ん中に目標をもってきさえすれば、そこへ向かうすべてのプロセスが「want to ~ (~したい)」に変わっていく。つまり、努力なんか必要なくなる。端からは、努力しているように見えても、本人にはその意識さえない。目的地に自動的に向かうシステムが脳と心の中に作られる。
◾「過去がこうだったから、現在がこう」と解釈するくせを捨てましょう。大事なのは、未来を見据えて、未来の幸せを確信すること。
◾「全宇宙」よりさらに抽象度の高いもの、私は、仏教用語でいう「空」だと考える。「空」とは「なんでもないものであり、かつすべてを包含するもの」。抽象度というのは、それを条件づける(その他のものと区別する)情報量によって決まるが、その条件づけを限りなくへらしていき、これ以上は抽象度を上げることができない、という限界地点が「空」。空っぽでありながら、いや、空っぽであるがゆえに、同時にあらゆるものでもあるという概念。
◾煩悩を止める作業を続けていくと、抽象度が上がっていき、ついには「空」という悟りの境地に達するが、みんなが悟って煩悩を捨て去ってしまったら、人類は滅亡する。したがって、私たちがこの世界を生きるうえで大事なのは、「悟りに近づこうとすること」「悟りへと向かうこと」であり、「悟った状態になること」ではない。
◾煩悩は、私たちが生物として命を維持するために必要なものである一方、それが暴走すれば、破滅を招く。要はバランスの問題で、煩悩を完全に捨て去るのではなく、コントロールしていく必要があるということ。
◾プライミングは、夢の実現に向かってモチベーションを高めるためにあえて煩悩を利用する手法。強化された煩悩に振り回されないように、抑制する訓練もしておかなければならない。
◾抽象度の高い思考をするには「パラレル(並列)思考」。複数の思考を同時に並列して行う(その反対が「シリアル(直列)思考」)。同時にたくさんのことを考えられ、言語という「時間に縛られる媒体」を介さないため、思考スピードを圧倒的に早くすることができる。意識レベルでなく無意識、「言語ではなくイメージで思考」。
◾1日に一度は必ず空を見上げて、3次元に生きる自らの魂を取り戻してください。そのときに、アファメーションの内容を心に深く刻むように唱えると、なおいいでしょう。
◾抽象度の高い思考の世界では、3次元より、まだ先がある。4次元の世界。これは時間方向に広がる宇宙。「自分が死んでも、時間は続く」。50年後、100年後の世界がどうなるか。「20年後の自分には、どんな家族がいるのだろう?」「50年後、自分の会社は?」「1000年後の地球は?」といったことを常に考える。
◾5次元の世界は時空を一つ超えた抽象度の空間。空間も時間も無限に広がる宇宙にまで抽象度を上げた世界。もはや「体感を超えた体感」の世界。自分の子供を愛しいと思うのと同じ臨場感で、世界中の子供たちを、さらには宇宙の生きとし生けるものすべてを、これから生まれる命も含めて、愛しいと思える。そんな感覚。
◾みなさんが「これだ!」という夢を見つけたときには、なんの疑いや迷いもなく、そうだとわかります。そのように、いっさいの疑いの余地なく「これだ!」と思ったのなら、その夢は、あなたのコンフォート·ゾーンのど真ん中に来ているということです。ならば、夢は必ずかないます。