幻想と覚醒

 

幻想と覚醒

幻想と覚醒

 

できるだけ多くの情報を入手し、それらから自由になるのです。

この世は幻想である。幻想を理解しなければ、自由になったつもりでも、所詮は幻想の中での振る舞いに過ぎない。本当の自由を得るためには、幻想からの覚醒が必要。

他人の思念による幻想世界を超えた時、着地点が見えてくる。

 

この世すべてが幻想であるならば、できるだけ楽しい幻想の中で生きるほうがいいでしょう。その楽しい幻想を演出して成功を収めているのが、世界の大宗教です。

 

キリスト教=物理的現実世界は神が作り上げた世界、実在として肯定。量子論により物理的現実世界の維持性が否定された今は、神が作った物理的現実世界と、人間の心が作った幻想世界という二元論に分かれている。

仏教=神も物理的現実世界も心が作り上げた幻想世界。

 

無知故、他人の仕掛けに乗ってしまうと、人は皆餓鬼になってしまいます。他人の幻想から一度飛び出し、本当に居続けるべきか判断、仕掛ける側に回りましょう。

 

「今、この瞬間が」徹底的に幸せとなるような理想像を思い描くべきです。5年後、10年後の一瞬の幸せではなく、「今が幸せ」という永続的な幸せを理想とすべきです。そもそも理想=幻想のため、理想像そのものが要りません。将来、社長になって感じる一瞬の嬉しさよりも、はるかに大きい嬉しさを今味わえるようにする。これが本書の「自由」の目的です。

理想を達成するよりも、今の自分が嬉しいと思うことは何か。

 

目の前の宇宙に対し、自分の役割を果たす時、人は嬉しさを感じます。自分で嬉しいと思う役割は決まっているのです。皆さんは、自分が嬉しいと感じる宇宙に対する役割・機能を選択し、自分で果たすことができます。ストーカーの自分と恋人の自分では、普通は後者を選ぶでしょう。それは、あなた自身の力で選択可能なのです。この世は幻想であり、宇宙には自分しかおらず、最終的には自分も幻想です。自分が満足であれば、それが幸せ、自己満足で大いに結構なのです。

 

自由=抽象度の高い理想を設定すること。理想=幻想。理想の設定=現在が幻想と知る為に必要な方法論。設定して初めて、自分が今一番したいことが分かる。「今、幸せ」なものが見えてくる。

設定できない=過去他者からの洗脳が解けていない。現在未来が幻想と思えず、「今が幸せ」という境地に立てない。

理想は未来。しかし、最後は「理想=現在」となり、それが現在の心が生み出す世界なのです。

未来も幻想と知った上で、どうせならば自分が幸せである未来を選ぶのです。できれば、100年間は通用するような幸せを享受すべきです。

「この世はすべて幻想」と理解して初めて、この世のすべてを手に入れることができるのです。

 

役割を果たす=自分を束縛=受戒(仏教)。戒を守ることに本質的意味は無いと知りながら、あえて戒を守る。自分で束縛を選ぶ。