名医は虫歯を削らない

◾虫歯は口の中で起こっているのではなく、全身に関わる症状が表れた結果。
◾ラルフ·スタイマン博士「体を流れている物質はやがて歯の神経を通り、歯の表面に出てくる」。虫歯ができる原因として象牙質の液体移送システムが大きく関係している。
◾体内の物質が歯を通って口の中に流れるだけでなく、口の中の物質、つまり無数にいる虫歯の原因となる細菌が、歯の表面を溶かすことなく内側に流れ込み、場合によっては体内に流れ込むこともある。
◾この体内の液体が歯を抜けて口の中に流れ出る「象牙質液体移送システム」が逆流したり、停滞する原因。砂糖、ストレス、運動不足、微小栄養素不足、薬物。
◾歯磨きは食後30分以上経ってから。
◾虫歯にはシュガー·カット、歯周病には糖質制限
◾口と体は「象牙質の液体移送システム」でつながっている。つまり歯で何かが起きているということは、体内でも何かが起こっているということであり、虫歯や歯周病の始まりは、全身の健康を害する病気の始まりである可能性がある。
◾歯から全身に病気が運ばれる「歯性病巣感染」、リューマチ患者の歯の根っこの治療が完了すると、リューマチの症状が改善される例。
◾虫歯が多い人は血管が老化している。(血管の老化の原因➡️清涼飲料水の飲みすぎ、砂糖の摂りすぎ)
歯周病が悪化したら、がんを疑え。極端に免疫力が下がっている場合が多い。
◾そもそも歯や口の病気は、大病の前の未病の状態であり、体の病気が始まりかけているサインと疑ったほうがよい。この“歯が痛くなる”ということ自体、体が発する警告であり、砂糖など歯に痛みを感じさせる食べ物を体の中に入れるな、というメッセージ。
◾口臭が強い➡️内装機能低下、免疫力低下の可能性。免疫力が落ちると、細菌数が増加する。口臭が強くなった、歯垢が付きやすくなった、歯周病が悪化したなど、口の様子が変化したら歯医者に相談。
◾がん患者と歯周病患者の共通点➡️糖質を好む、低体温、交感神経が常に優位、呼吸が浅い、酸性体質。
◾酸性体質の改善で虫歯やがんになりにくい体に。
アルカリ性食品➡️野菜(ほうれん草·ごぼう·さつま芋·人参·里芋等)、くだもの(メロン·レモン等)、海藻(ひじき·ワカメ·昆布等)、キノコ、干し椎茸、大豆など。
酸性食品➡️肉類、魚類、卵、砂糖、穀類(米等)など。
◾虫歯は糖尿病の前触れ。そもそも糖尿病は、血糖値が極端に上がったり下がったりすることで血管を傷つけ、さまざまな病気を起こす怖い存在。虫歯ができるということは、「あなたは糖尿病になりやすい体質だから気をつけて!」と体が警告しているのです。
◾「糖反射」。人間は砂糖を摂ると胃と十二指腸の働きが一時的にストップする。多いほど長く停止。食前に砂糖を摂取すると、胃の働きが止まった状態で食べ物が次から次へと送り込まれるため、消化できず胃液も分泌されない。そして、ビタミンやミネラルなど必要な栄養の吸収ができずに消化不良を起こし、体に大きな負担となる。
◾野菜から食べ始め、炭水化物は最後に食べる。最初に食物繊維を摂ると、糖の吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇が抑えられ、虫歯予防にもつながる。
◾口に食べ物をいれたら、いったん箸を置き、30回以上噛むよう心がける。早食いは血糖値を急激に上げてしまう。よく噛んで唾液を混ぜ合わせることで、胃に入ったときの消化スピードも早くなり、栄養がきちんと体内に摂り込まれる。
◾食事時間は一時間以上かける。時間がとれないなら無理して食べない。
◾肉類や脂類を多く食べると、体臭が強くなる。肉に含まれるたんぱく質は、腸の中で分解するとき、インドールスカトール、フェノールなど、発がん性の強い物質を発生させるとともに、臭いの原因となる硫化水素アンモニア、大腸がんの原因となるアミンなどの腐敗毒素を発生させる。そしてこれらの毒素が血液中に吸収され、息や汗とともに出てくることで、口臭や体臭の原因となる。
顔も脂ぎってテカテカ、便が異常に臭く真っ黒に。食べてからアミノ酸に分解されるまでに、大量のエネルギーを消費するため、疲れを取る、スタミナをつけるどころか、かえって疲れやすくなる。疲れがたまったら野菜中心に。
◾人間に必要なカルシウム量は通常10~10.7mg/dl、12mg/dl以上の多量の場合は歯周病、8.8mg/dl以下の少量の場合は虫歯のリスクが高まる。
◾カルシウムの摂りすぎ➡️骨折、骨粗鬆症、カルシウムの蓄積場所により腎臓結石(腎臓)·胆石(胆嚢)·アルツハイマー(脳)·肩凝りや腰痛(筋肉)
◾血管疾患の原因はコレステロールよりカルシウム。加齢によりコレステロール値が上がるのは、体の機能を保つため。薬などで安易に下げてはいけない。
◾骨の強化にはマグネシウム。海藻類に多く含まれる。ワカメ、ヒジキ、メカブ、海苔。
◾ある漁師町では「煮干しで出汁を取ると顔がシワだらけになるから、鰹節や昆布で出汁を取りなさい」と伝えられている。煮干しは茹でて干すため、マグネシウムなどの栄養素は抜け、骨と皮のカルシウムのだけが残る。しかし鰹節は鰹を蒸してから干すため、マグネシウムなどの栄養素が残る。昆布も同様。つまり、シワというのは、肌がカルシウムによって石灰化して硬くなった状態、と言うこともできる。